実際に使われていた懸場帳
左から昭和(戦前期)、大正時代、明治時代のもの。
「懸場(かけば)」とは、それぞれの売薬さんが行商した区域のことを言います。「懸場帳(かけばちょう)」は、自分の受け持った区域のお客様の情報が書いてあるもので、行商の際には必ず携行しました。
懸場帳には、お客様の住所や氏名や家族構成、販売した配置薬の種類や、売上げ高や集金高、いつ訪問したのかなどの情報が事細かに書き留められており、非常に大切なものでした。
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みやげ品
テレビやゲームのなかった時代、売薬さんの訪問は子どもたちだけでなく、大人にとっても楽しみなものでした。
配置薬とともに渡された、色とりどりのおみやげの品は、各家庭で大変喜ばれたと言います。 |